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支給方式(有償・無償)の判断について

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弊社では外注に対して支給を行っているのですが、無償有償が混在しています。「なぜこの外注には無償で、あっちは有償なのか?」の質問に、現場からは「昔からそうしているから!」とうい答えしかありません。一度、支給方式を再整理したいのですが、メリットデメリットを含め有償支給、無償支給の特徴を教えてください。
質問 6 年 生産管理 Y.Hiro さん (340 ポイント)
 

回答数 2

–1 評価
 
Best answer
下名が見聞きした範囲にはなりますが、有償支給という仕組みを導入して、成功されている企業は殆どありません。何かを行うことで企業が享受出来るのは、それを行うことによって得られるメリットと、それを行うことによって失うデメリットとの、差分のみです。もし、その差分がプラスならば、「やって良かった」となりますが、マイナスならば、「やらない方が良かった」ということになります。そして、殆どの会社で、よくよく考えてみると、差分がマイナスとなってしまうのです。

それでは、何故そういうことになるのかを、順番に見て行きます。まず、有償支給を始める動機としてよく耳にするのは、以下の4つのケースが多いのではないでしょうか?

1.外注が無償支給した部材を粗末に扱うので、その対策として、予め売りつけることで、仕損が発生した時の部材の損害を、弊社が被らない様にしたい。
2.部材を有償支給すれば、それは弊社の在庫ではなくなるので、管理しなくて良くなる。
3.部材を一括大口購入しておき、(その分安く買える)協力会社様に売り付けることによって、部品代で儲けたい。
4.やれと言われた。(このケースは今回対象外とします)

まず、1.についてですが、確かに部材を購入することによって、多少は部材を大事に扱う様にはなって来ます。しかしその反面、こちら側に「部材の売上、請求、売掛残の消し込み、入金確認」などの業務が、新たに発生して来るのです。人件費は部材よりも高価であることを念頭に置かなければなりません。
また、下請法という法律があります。発注元は、有償支給した部品代を先に貰いながら、組立費や加工費を後払いすることは、「下請けいじめ」に繋がり、憚られます。それで本当に裁判沙汰になるかどうか分かりませんが、諸般の事情を考え、結局は、「加工や組立代を検収するタイミングで、部品代を請求する」ことに落ち着きます。そしていつの日か、「手間暇かけて、売掛と買掛を、相殺しているだけやなー」ということに思い至り、「仕事を増やしているだけ」という無駄を悟り、反省することになるのです。
 
2.についてですが、これも幻想です。有償支給を行った部材は、当然相手のものなので管理する必要はないというのは確かに道理なのですが、これは少し想像力が足りません。発注者は、その仕事をコントロールしなければなりません。コントロールが必要となるものの中で、筆頭となるのが「部材在庫の管理」です。部材がなくては、何の作業も出来ないからです。また、「数量変更」、「納期変更」、「仕様変更」に「機種変更」、優先度の変化による「作業順序の変更」などはよくあることですが、こういった時に一番先に確認をしなければならないのは、まず部材の在庫がその時あるのか否か?になります。従って、有償支給と言えども、発注者が外注さんの在庫の配慮(管理)をしておかなければコントロールが出来ないという話に回帰します。ということは … やっていることは、無償支給と何ら代わり映えしないわけです。

3.も、そう簡単に考えることは出来ない種類のものです。発注者と言えども、その背後には「得意先」や「市場」というものがあるわけで、2.でも述べた様に、様々な事情の変化が襲ってきます。その変化の副産物ので一番恐ろしいものが「在庫のダブつき」です。たくさん売れると予測し、半成品や部材をたくさん購入したは良いが、何らかの変化で、それらが突然必要となくなることがあります。その部材を使うことが制限を受けるような新たな法律が施行されたり、新技術が開発されたり、トレンドに遅れを取るようなモノになってしまえば、その在庫を使う機会は永遠に訪れなくなってしまうでしょう。在庫を抱える行為は、大きなリスクを伴うのです。かといって小口にしたのでは、手間ばっかり掛かって、それこそ何の利益ももたらしません。
また、在庫を抱えるということは、「必要なモノを、必要な時に、必要なだけ」調達するという、生産管理のセオリーに反することでもあるのです。

さらに、数ある協力会社様のすべての部材に対して、有償支給を強要することが出来るのか?これもまた大きな判断材料となります。もし出来ないとなれば、「この会社には有償支給、あの会社には無償支給」、「この時は有償支給、その時は無償支給」、というような判断事がそこらじゅうで起きて来ます。それらを実現する為に、コンピュータシステム機能の追加や調整が必要となったり、運用ミスもあると思います。それらはボディーブローのように、日々費用や時間を要求してきます。そんなことに耐えられるでしょうか?

以上のようなことを理解し、想像力逞しくあらゆるケースに対して机上シミュレーションを行い、それでも「メリット > デメリット」という大小関係が成り立つならば「有償支給は有効である!」と言えるのです。そして … 「割に合わない。では、やめよう。」という結論となるのです。

以上
回答 6 年 yu さん (4,870 ポイント)
6 年前に編集 yu さん
+1 評価

支給方式の特長については特徴については以下の通りです。

【有償支給について】
材料の支給価格を決めて有償(売上、もしくは未収入金)で支給する。加工後に加工費と材料費を含めて買い取る方法です。支給先の在庫は支給先の棚卸資産。その場合のメリットは①在庫管理費用の削減、②資金繰りの容易化(但し下請法対象企業はNG)、③在庫の減少、と言った所が考えられます。また運用に当たっての注意点としては、支給価格の決め方や、材料不良・加工不良の処理、支給時期・材料ロスの算定などです。

【無償支給について】
支給する材料代金を取らずに無償で支給(貸す)して、加工費のみを支払う。支給先の在庫は自社の棚卸資産。一般的な適用領域は、①単純な加工、②歩留率が極めて低い、③支給価格を不明にしたい(原価は安いものの、市場価格は高い)、④加工費に比べて材料費が非常に高い、⑤塗装、鍍金、熱処理の加工、などが考えられる。メリットとしては、経理的な事務処理が不要。デメリットは現品管理が複雑(材料の無駄使い傾向)

回答 6 年 Easy.Y さん (200 ポイント)
双方、メリット・デメリットがありますね。
回答ありがとうございました。
ちょっとした間違いだと思いますが、
【無償支給について】
②歩留率が極めて低い → 歩留率が極めて高い の誤りだと思います。

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